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森の中にたたずむ萬翠荘(ばんすいそう)の外観
おかえりに出会う旅。ー愛媛県
Matsuyama

大正浪漫を今に伝える
フランス風洋館「萬翠荘」。

取材地:松山市 2023.10.05 up

愛媛県松山市の中心部。
心地よい静けさの中に、純フランス風の洋館「萬翠荘(ばんすいそう)」はたたずんでいます。
大正時代に旧松山藩主の子孫、久松定謨(ひさまつ さだこと)伯爵の別邸として建てられました。
萬翠荘本館と管理人舎の2棟が、国の重要文化財に指定されています。

豪奢な外観

建物には、ギリシャ建築に由来する装飾や、アールヌーボーの作風が取り入れられ、建物自体が美術品のような存在です。愛媛県で最も古い鉄筋コンクリート造りとしても知られ、日本人のアンバランスの美意識を反映した、非対称な独特のデザインが特徴です。

入り口正面にある大階段

存在感が圧倒的な大階段

その美しい建築から、皇族の立ち寄り所や各界の名士が集まる社交の場として利用されてきました。市街中心部に位置しながらも喧騒から離れ、厳かでゆったりとした時間が流れています。

大階段の踊り場ステンドグラスが美しい

萬翠荘は戦争の被害を免れ、昔の面影を今に伝えています。
足を踏み入れれば、大正ロマン。時代を超えた旅をしているような感覚に。

ピアノが置かれている謁見の間

謁見の間(1階)

各種個展やイベント、音楽コンサートなどでの利用も可能です。
結婚式の前撮りなどで利用される方もいるそうです。

絢爛なつくりの晩餐の間

晩餐の間(1階)

その文学的、歴史的な深みのある美しさから、映画のロケ地にもなっています。
展示やイベントだけでなく、萬翠荘にまつわる人物や歴史についての詳しい展示もあり、ありし時代をより深く知ることができます。

2階展示室パネル展示階段を上がった正面の部屋

また、入り口には人力車の展示もあり、記念撮影も楽しめます。
ぜひ思い出に残る楽しい写真を撮ってみてください。
館内は基本的に撮影自由になっています。映える写真が撮れますよ。

入り口の人力車

萬翠荘は松山城の近くに位置しており、「坂の上の雲ミュージアム」にも隣接しています。
ちなみに、森の中にたたずむ印象的な写真は、坂の上の雲ミュージアムから撮影できます。

坂の上の雲ミュージアムで撮影

文化と歴史を感じられるこのエリアは、アクセスも抜群で周辺には見どころがいっぱいです。
ぜひ一度、ゆっくりと魅力を体感してみてください。

玄関のスロープ