Matsuyama
マッチ箱のような汽車。
松山を走る名物列車「坊っちゃん列車」。
取材地:松山市 2023.02.21 up
愛媛県が舞台の作品といえば、何が思い浮かびますか?
小説や漫画、ドラマなど、さまざまな作品の舞台になっていますが、特に有名なものは、俳人・小説家として活躍した、夏目漱石の代表作の一つ「坊っちゃん」ですね。
俳句の聖地として知られる、愛媛県の松山市が舞台の作品です。
松山市では、そんな作品から名前が付けられた「坊っちゃん列車」が走っています。
「坊っちゃん」の主人公が作中で利用したことから、このような愛称で親しまれるようになりました。
坊っちゃん列車の歴史は、遡ること明治時代から昭和の時代まで。
市民の足として、67年にわたり活躍した蒸気機関車です。
その後は、時代の流れと共に姿を消してしまいますが、地元の方々の強い希望もあり、さまざまな難局を乗り越えて、新しく生まれ変わりました。
かつてのように石炭を燃料に、黒煙を噴き上げて走ることはありませんが、時折、昔をしのぶように水蒸気を出しながら、松山市の町を走っています。
道後温泉の近くにある、道後温泉駅では、坊っちゃん列車を展示するための線路スペースがあり、目の前でじっくりと眺めたり、写真撮影をしたりすることができます。
観光の際は、ぜひ坊っちゃん列車に乗り、松山市の風景とともに、レトロな雰囲気を楽しんでみてください。