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宇和島城の天守
おかえりに出会う旅。ー愛媛県
Matsuyama / Uwajima

愛媛県のお城。その1
現存天守 松山城と宇和島城。

取材地:松山市・宇和島市 2022.11.15 up

日本には、全国各地に城が存在しています。
歴史の中で数は減りましたが、かつては数万もの城があったといわれ、現在でもその一部の姿を見ることができます。

中でも貴重なのは、江戸時代以前に建てられた天守がそのまま残っている「現存天守」の城です。
全国に12の現存天守があり、愛媛県にはその中の2つ、松山城(まつやまじょう)と宇和島城(うわじまじょう)があります。現存天守は、愛媛の見どころの一つです。

松山城の天守

松山城は愛媛県松山市の中心部、大通りに隣接する山の頂上に位置しています。
城内には、天守をはじめ21もの重要文化財があり、大広場や公園などと合わせて、散策するだけでも楽しめます。

天守から見える松山の町

天守の標高はおよそ161m。
松山の町を360度見渡すことができます。
徒歩のほか、ロープウェイやリフトでも登れます。

ロープウェイとリフト

さらに松山城の周囲には、美術館や庭園、大正時代に建てられた重要文化財の萬翠荘(ばんすいそう)、坂の上の雲ミュージアムなど、見どころがたくさんです。

宇和島城の天守

愛媛県南部「南予」の宇和島市にあるのが宇和島城。市街地の丘の上に位置しています。
現在の宇和島城には、天守や入口となっている城門などが残っています。
別名鶴島城(つるしまじょう)とも呼ばれ、城壁や美しい装飾が特徴的です。
天守のある頂上からは、宇和島の港や海の景色が見えます。

頂上から見える港の景色

それだけでなく道中も見どころです。
300年以上火災や伐採を免れており、長い年月をかけて形作られた、豊かな自然がそのまま残っています。

苔のむした石垣や石段

苔のむした雰囲気のある石垣や石段が続き、巨木や珍しい植物の風景も楽しめます。