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観光坑道へ向かう名物のトロッコ列車
おかえりに出会う旅。ー愛媛県
Niihama

鉱山のテーマパーク、
マイントピア別子①

取材地:新居浜市 2023.08.01 up

美しい瀬戸内海に面し、工業都市として有名な新居浜市(にいはまし)。
そんな愛媛県新居浜市を代表する観光地の一つが、鉱山のテーマパーク「マイントピア別子(べっし)」です。

マイントピア別子 本館の外観

新居浜駅から山を目指して車で約20分。
マイントピア別子は、日本三大銅山の一つである別子銅山(べっしどうざん)の跡地を利用し、道の駅も兼ねた複合施設です。
ここでは鉱山の魅力を余すところなく体験できます。

マイントピア別子には、2つのゾーンがあります。
現在の本館(道の駅)があり、かつて採鉱本部として活躍した「端出場(はでば)ゾーン」と、東洋のマチュピチュとして有名な産業遺産が残る「東平(とうなる)ゾーン」です。

まずは端出場ゾーンからご紹介します!

マイントピア別子 本館の入り口

端出場は、マイントピア本館と周辺のスポットからなります。
本館にはレストラン、カフェ、産直市、お土産など、さまざまなお店があり、飲食や買い物を楽しめます。

マイントピア別子 さまざまなお店のある本館

本館4階にあるキッズパークや、サウナ・岩盤浴・岩塩浴を備えた温泉も人気です。

子どもが思い切り遊べるキッズパークサウナや岩盤浴、岩塩浴を備えた温泉サウナや岩盤浴、岩塩浴を備えた温泉

もちろん魅力はこれだけではありません。
目玉の一つは、鉱山を走っていた列車を再現した「鉱山観光列車」です。

駅は本館の2階です。

本館の2階から乗れるトロッコ列車

流れてくる車内放送は「愛媛・伊予観光大使」を務める声優の水樹奈々さん。
列車はゆっくりと走るので小さな子も安心です。景色を楽しみながら、ちょっとした冒険が味わえますよ。

鉄橋を渡るトロッコ列車の様子

さらに川を挟んだ向かいにある旧端出場(はでば)水力発電所は、約3年半かけて行った耐震補強等工事を終え、令和5年3月に一般公開を開始しました。

意匠が凝らされた旧端出場水力発電所の外観

旧端出場水力発電所は、明治45年(1912)竣工の煉瓦造の建物で、昭和45年まで約59年間発電し、別子銅山の近代化を支えました。平成22年に住友共同電力株式会社から市へ寄贈、平成23年には国の登録有形文化財に登録されました。

旧端出場水力発電所の入り口旧端出場水力発電所内部の展示の様子大きな発電機

意匠をこらしたヨーロッパの教会を彷彿とさせる外観で、建物内部には、稼働当時のままの姿で発電機等が残されており、明治初期からの変遷を物語る機械類等を肌で感じることができます。他にも水圧鉄管跡や放水路等の遺構を見学することができます。

ペルトン水車があり、かつて水が放出されていた放水路

マイントピア別子は、見どころが多く、小さな子どもからご年配の方まで、一日中楽しめるスポットです。

次回は観光坑道や砂金採りなど、名物体験について紹介します!