西予市にある宇和町卯之町には、当時の教育や文化を伝えてくれる開明(かいめい)学校と宇和民具館があります。
開明学校は1882年の明治時代、町民の寄付によって建築された、四国で最も古い小学校校舎です。国の重要文化財に指定され、長野県松本市にある重要文化財「旧開智学校」とは姉妹館として交流があります。
西予市にある宇和町卯之町には、当時の教育や文化を伝えてくれる開明(かいめい)学校と宇和民具館があります。
開明学校は1882年の明治時代、町民の寄付によって建築された、四国で最も古い小学校校舎です。国の重要文化財に指定され、長野県松本市にある重要文化財「旧開智学校」とは姉妹館として交流があります。
建物を見て目にとまるのは、和と洋の入り交じった佇まい。建物は日本の伝統的な木造建築ですが、白壁造りで、窓は外国製のガラスが使用されたアーチ型です。
当時最先端の建物として、各地から多くの人々が見学に訪れたといいます。
現在は、明治時代から昭和前期までの教科書など、貴重な教育資料を約6,000点も収蔵・展示。教育資料館として利用されています。
教室では袴姿の先生による「明治の授業体験」も行われています。掛図と呼ばれる、絵や図が書かれた掛け軸のような教材を用いて、修身、算術、読み書き、唱歌といった当時の授業を楽しむことができます。
そして開明学校の向かいにあるのが、宇和民具館です。
民具の博物館として、江戸時代末期から昭和初期にかけて実際にこの町で使用されていた民具が展示されています。
祭りや暮らし、商売などに関する約6,000点の収蔵品があり、ここに住む人々が何を考え、どのような生活を送っていたのか、モノを通して知ることができます。
展示物は現在も増えており、漆器や履物、アイロン、カメラなど、現代の私たちに身近なものもたくさんあります。
また、体験コーナーも充実しています。
写真館を再現した展示室で、当時の服で写真撮影。昭和歌謡曲のレコード鑑賞。大正時代の足踏みミシンの体験などなど。
古き良き時代を生きた人々の生活を追体験し、時代の移り変わりも垣間見られます。