知る

春や夏に楽しめるかんきつ。和製グレープフルーツ河内晩柑。
おかえりに出会う旅。ー愛媛県
Ainan

春や夏に楽しめるかんきつ。
和製グレープフルーツ河内晩柑。

取材地:愛南町 2023.05.10 up

みかんには、その仲間ともいえる中晩柑(ちゅうばんかん)があります。

みかんの主なシーズンは秋から冬までですが、中晩柑はみかんと入れ替わるように年明けから登場します。

見た目もみかんに似た品種があれば、デコポンのように変わった形をしたものまで、いろいろですね。5月になると、多くの中晩柑で出荷が終わりますが、これから最盛期を迎える品種もあります。

その一つが河内晩柑(かわちばんかん)で、そのシーズンは春から夏。河内晩柑の主な生産地は、愛媛県最南端の愛南町(あいなんちょう)です。実は河内晩柑の生産量は、愛南町が全国で1位を誇ります!
そのことから愛南ゴールドの名前でも知られ、温暖な気候を生かして育てられています。

海を感じさせる美しい灯台

また特徴的なのは、春から夏というシーズンの長さ。かんきつはたくさんの品種がありますが、一つ一つの品種はそれほど旬の時期が長くありませんね。
なぜこれほど長期にわたって出荷できるのでしょうか?
その秘密は収穫までの育て方にあります。河内晩柑は育った後、収穫して出荷まで保管するのではなく、木に実ったまま出荷直前まで熟成させます。
お店で見ると、ちょっと傷が多いのも、じっくりと熟成させるためですね。

ヤシの木ビーチとこいのぼり

爽やかな味わいも魅力ですが、その成分にも注目が集まっています。
河内晩柑にはオーラプテンと呼ばれる成分が豊富に含まれており、認知症の予防効果などが期待されています。

さまざまな魅力があり、愛媛県自慢の品種の一つである旬の河内晩柑を、ぜひ味わってみてください!

愛媛のみかん・かんきつについては、いよ観ネットでもご紹介しています。